がんばれCuban SS!

キャンプが始まりマスコミも野球の話題が増えてきて嬉しい限りです。
今朝の新聞にキューバから亡命してマリナーズと契約したYuniesky Betancourtの談話が載ってました。彼が亡命を決意したのは18ヶ月前。費用の問題で家族を残して単身で中型のボートに乗りキューバを脱出したのは15ヶ月前。この時万が一捕まったときに身元が明らかにならないように荷物は何も持たず、まさに着の身着のままの脱出でした。4日間カリブ海を漂流しメキシコに漂着。途中で鮫の群れに出会ったり、高波で孤島に漂着したりとか映画の中の話のような過酷な脱出劇だったようです。国へ戻れば刑務所行き。野球ももう出来ない。家族にも危害が加わる。”アメリカで野球をするという自分の夢だけを支えにこの過酷なOne-Way Tripを耐えてきた。”と彼は話してます。メキシコに渡ってからも法律上の問題から約1年間野球が出来ない日々が続きます。そしてようやくマリナーズとの契約。晴れてアメリカのVISAも取得し、キャンプに参加できる様になりました。
夢への第一歩を踏み出した彼ですがやはり国に残してきた家族(母、祖母、兄弟)の身の上を心配しています。$3.6M/4yという高額契約を手にした彼ですが、いくらかかってもいいから何とか家族をアメリカに呼び寄せたいと思っています。
今回マリナーズとはメジャー契約ですが、ブランクもあるため今年は2Aからのスタートになりそうです。がんばって力をつけて数年後Boone-Reeseが抜けた後の二遊間争いに加わって欲しいです。

ちなみに、彼の憧れの選手はKen Griffey Jr.だそうです。キューバでもMLBの試合は放送されているみたいです。